リンカーンの経歴は一体どのようなものだったのでしょうか。
リンカーンはアメリカ合衆国第16代大統領であり、歴代大統領においても最も偉大な大統領として尊敬されています。
アメリカの首都ワシントンDCにはリンカーンメモリアルというものもありますし、映画「ナイトミュージアム」にも出てきますよね。
そんなリンカーンはどのような経歴の持ち主だったのでしょうか。
ここではリンカーンはどんな人だったのか、ということについて解説します。
貧しい生まれ
リンカーンがどんな人だったのかと考えると、どうしても豊かな家庭の出身なのではないか、などと思う人もいるかもしれません。
確かに今の政治家たちを見ていると、政治家は政治家の家系に育った人などという印象を持ってもおかしくありませんよね。
しかしリンカーンは決してそのような過程で生まれ育ったわけではありません。
むしろリンカーンのお父さんは教育など必要ないと考える人でした。
幼い時にお母さんを病気でなくし、お父さんが再婚したことにより、その再婚相手が「これからは教育が必要だ」という考え方の持ち主であったためにリンカーンは勉強を続けることができたのです。
なお、お父さんがこの再婚相手に出会った時、リンカーンを紹介する際には「勉強ばかり好きな変なやつで」と言ったと言われています。
弁護士になる
そんなリンカーンは非常に誠実で、真面目な人物でした。
例えばリンカーンがどんな人なのかということを表す有名な逸話があります。
リンカーンはある人からワシントンの伝記を借りていました。
何度も何度も読み、夜は枕元に置いて寝たのですが、夜中に大雨が降り、丸太小屋に染み込んでその本が濡れてしまったのです。
リンカーンはその人のところに行き、お詫びに三日間タダで働かせてほしいと頼みました。
リンカーンに本を貸していた人物はその誠実さに感心し、三日間働いてもらった後、リンカーンにワシントンの伝記をプレゼントしたと言われています。
リンカーンがどんな人物だったかというと、とても誠実だったということがわかります。
このようにして真面目にコツコツと勉強を続け、リンカーンは弁護士になったのです。
大統領になる
弁護士になって仕事をし、それなりにお金を稼ぐようになったリンカーンは政治家に興味を持つようになりました。
ある日ケンタッキー州に行って友人と街を歩いていた時、彼は奴隷市場を目にしたのです。
同じ人間である黒人たちが動物のように売買されていく姿を見て、リンカーンは強い怒りを覚えました。
そして大統領になり、その黒人たちを解放すると決意したのです。
実際にリンカーンは南北戦争の最中、奴隷解放宣言というものを出して黒人たちを解放しました。
この奴隷解放宣言というのは決して今のような人道的なものではなく、政治的な意図が含まれていたと考えられています。
しかし、彼が奴隷を解放し、南北の分断を防いだということは事実であり、だからこそリンカーンは偉大な大統領として尊敬されているのです。
まとめ
いかがでしょうか。
リンカーンは今でもとても有名な大統領であり、多くの人から尊敬されています。
どんな人物だったかと言えば、誠実で真面目だったからこそ、大統領としての業績を成し遂げることができたと言えるでしょう。