リンカーンと言えばアメリカ合衆国第16代大統領としてなくした人物であり、同時に歴代大統領の中でも最も偉大な大統領として尊敬されています。
アメリカの首都ワシントンDCにはリンカーンの銅像が建てられており、映画「ナイトミュージアム」にも出てきますよね。
南北戦争中に奴隷解放宣言を出した人物としても有名です。
しかし、そんな成功だらけの人生を歩んだように見えるリンカーンは、実は失敗だらけの人生を歩んだとも言われており、アメリカ史上最も失敗した人物と呼ばれることもあります。
その人生を考えたとき、リンカーンの失敗が何なのかよくわからないと思う人もいるかもしれませんね。
ここではリンカーンの人生における失敗について解説します。
大統領になるまでの仕事
リンカーンはもともと学問を必要としない父親のもとで育ちました。
母親がミルク病で命を落とした後、父親が教育に熱心な女性と再婚したために勉強続けることができたのです。
最初は小売店の店主として仕事を始めましたが、ビジネスがうまくいかずやめてしまいました。
農場主としてもうまくいきませんでしたし、議員としてもうまくいきませんでした。
議長にもなりましたがやめましたし、副大統領にもなっていますが、それも止めています。
上院議員にもなりましたが、それも長続きはしませんでした。
そして大統領になったのですが、人気の最中に暗殺されてしまいますから、大統領という職務を全うできなかったということになります。
恋愛でも失敗した
リンカーンの妻、メアリー・トッドは悪妻として知られています。
もともと上流階級で生まれ育ったメアリーは、大統領の妻になるということを夢見ていました。
リンカーンには恋人がいましたが、彼女は当時はやっていたチフスにかかって命を落としました。
それによってリンカーンは例外に慎重になってしまい、女性と結婚前提で付き合ったにもかかわらず、その婚約を破棄してしまったのです。
さらにメアリーと出会った時も翌年に婚約しましたが、一方的に婚約破棄をしてしまいました。
大統領の妻になることを夢見ていたメアリーにアプローチされ結婚しましたが、リンカーンは恋愛においては失敗続きだったといえます。
良いパートナーを選ぶ
メアリーがいたおかげでリンカーンは大統領になれたとめ言われていますから、消してメアリーが悪いパートナーだったというわけではありません。
結婚した後、メアリーは慣れない家事を片付けながらリンカーンに厳しく接し、例えば服装をきちんと整えるように叱咤激励をしたと言われています。
しかし、そんなメアリーはリンカーンにとって心許せる相手ではありませんでした。
また、リンカーンが生きているうちに4人いた息子の2人が若くして命を落としたことにより、メアリーは精神的に病んでしまい、政治的な攻撃の標的となったとも言われています。
ですからリンカーンの人生は非常に苦労に満ちた人生だったとも言えるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
リンカーンの人生が失敗だらけだったというと語弊があるかもしれませんが、必ずしも成功ばかりではなかったといえます。
リンカーンの失敗から学ぶのであれば、まずやりたいことを明確にし、支え合える良いパートナーと一緒になることが重要です。