リンカーンと言えば、あの髭が生えた人物だと思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
南北戦争の最中、1863年に奴隷解放宣言を出した人物ですが、あの髭が生えているおかげでなんとなくダンディーなイメージを持っている人も多いかもしれませんね。
実はリンカーンが髭を伸ばしたのには理由があります。
その理由とは一体なんなのでしょうか。
ここではリンカーンが髭を伸ばした理由について解説します。
大統領選挙の前は髭がなかった
大統領候補としてリンカーンが示されたときのイラストを見ると、リンカーンには髭がなかったということがわかります。
大統領としてのリンカーンには髭が当たり前ですが、実は選挙の前には髭を生やしていなかったのです。
リンカーンが髭を生やし始めたのは大統領選挙目前であり、もともとはツルツルの顔をしていたと言われています。
少女の手紙によって髭を伸ばし始めた
大統領選挙を目前に控えた頃、11歳の少女から手紙が送られてきました。
そこには「あなたは髭をはやした方が良い」と書かれていたのです。
その11歳の少女はグレース・ベデルという女の子で、彼女はリンカーンにあご髭を生やすようにと助言しました。
決してリンカーンが個人的に知っていた少女ではなかったのですが、リンカーンはグレースの助言に従い、あご髭を生やして始めました。
大統領選挙の直前に髭を生やし始めたというのもなかなか面白い話ですよね。
グレースはリンカーンの写真を見たとき、顔が痩せているから髭を生やしたらきっとハンサムになると思ったと言われています。
2回目の手紙
実は、最初にグレースがリンカーンに髭を生やすように手紙を送った時、リンカーンは「大統領選挙の直前という大切な時に髭を生やしたら国民の支持を得ることができないと思う」と返信をしています。
しかし、グレースは再びリンカーンに手紙を書きました。
むしろ髭がない今の状態でこそ、人々はリンカーンにおびえてしまう、怖い印象を与えてしまう、だから髭をはやしたほうがよい、と再び助言してきたのです。
そこでリンカーンは彼女の助言に従うことに決めました。
大統領選挙の直前は確かに大切な時期ではありましたが、イメージチェンジの成果もあったのか、リンカーンは大統領になることができたのです。
リンカーンが髭を伸ばした背景にはこのような理由があったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
見知らぬ少女が人間にそのような手紙を送ってきたというのも興味深いですが、リンカーンがその少女の助言を聞き入れたということも面白いですよね。
それほどまでにリンカーンは人々の意見を聞き入れる人物だったのかもしれません。