リンカーンは56歳の時、ワシントンD.C.のフォード劇場にて拳銃で後頭部を打たれ、翌日命を落としました。
劇場の向かい側にある宿、ピーターセンハウスに運ばれ、手術を受けましたが、その甲斐なく命を落としたのです。
そんなリンカーンは晩年何かの病気で悩まされていたと言われています。
その病気とは一体何だったのでしょうか。
最近でもリンカーンがどのような病気にかかっていたのか科学的な分析を行うことがありますが、ここではリンカーンがかかっていたとされる病気について解説します。
マルファン症候群
リンカーンはマルファン症候群にかかっていたのではないかと考えられています。
マルファン症候群というのは骨格系の病気であり、手首を握ったときに親指が小指の第一関節を超えたかどうかで判定されることが多いです。
ただし、そこには様々な段階があり、特徴的な症状が現れている1型、目に特徴的な症状がない2型、その他と分かれています。
また、異常に手足が長かったり、白内障や緑内障を患ったり、あるいは心臓病や早死にするなどという特徴もあります。
うつ病
さらにリンカーンはうつ病だったのではないかとも考えられています。
本人もしばしば憂鬱だと周りに漏らしていたということもあり、そのうつ病は慢性的だったのではないかと考えられているのです。
とは言え、リンカーンは暗殺される前に2人の息子を若くして亡くしていますから、うつ病だったと言われても仕方がない状況だったのかもしれません。
ちなみにリンカーンが殺害された後、四男も18歳で命を落としたため、妻のメアリーは精神的に参ってしまったと考えられています。
長男によって精神病棟に出られてしまい、それによって親子関係は破綻してしまったのです。
脊髄小脳変性症
リンカーンの父、トーマスの家系には脊髄小脳変性症が報告されています。
極めて稀な疾患ではありますが、リンカーンの家計の場合は平均33歳で発症しており、リンカーンもそれにかかっていたのではないかと考えられているのです。
1861年の新聞記事にはリンカーンがふらつきながら歩いていたという記録があります。
ただし、玄関が亡くなった後は遺体盗掘などが多く起こり、それを防ぐために地下御所が作られました。
1901年には確認のために棺が開けられましたが、遺体は非常に良い状態で保存されていたということで病気であったかどうかという事は明確になっていないままです。
まとめ
いかがでしょうか。
歴代大統領の中で最も偉大な大統領として尊敬されているリンカーンが病気だったかもしれないというのも面白いですよね。
今でもその病気が何だったのか、様々な研究が続けられています。