リンカーンはエイブラハム・リンカーンという名前ですが、アブラハムと発音されることもあります。
エイブラハム、アブラハム、と聞くと、リンカーンはユダヤ人だったのかなと思う人もいるかもしれませんね。
というのは、アブラハムというのは旧約聖書に出てくるユダヤ人の名前だからです。
それならば、リンカーンは本当にユダヤ人だったのでしょうか。
ここではリンカーンはユダヤ人だったのかどうか、ということについて解説します。
エイブラハムという名前の由来
リンカーンの名前、エイブラハムというものは祖父から来たものです。
リンカーンは貧しい丸太小屋で生まれましたが、祖父のように偉大な人物になるようにということで父方の祖父、エイブラハム・リンカーンにちなんで名付けられたのです。
この祖父は、リンカーンの父親であるトーマスの目の前でインディアンに殺害されました。
バージニア州からケンタッキー州に移り住み、インディアンたちに襲撃されて殺害されたのです。
非常に勇敢な人物だったということで、祖父のような偉大な人物になってほしいという願いが込められています。
ユダヤ人だったかどうか証拠は無い
確かに名前を見てみると何の民族なのかわかる、ということもありますが、実はリンカーンは決め手がありません。
ルーズベルトとアイゼンハワーはユダヤ人であったという説がありますが、リンカーンには証拠がないのです。
アイゼンハワーはスウェーデン系ユダヤ人だったと言われています。
確かにエイブラハムという名前はユダヤ人に多い名前ですが、名前だけで民族を判断することができません。
また、英語圏の国ではエイブラハムという名前は長男につけることも多いという傾向があり、それだけでユダヤ人とは言えないのです。
リンカーンはインディアンを迫害していた
そんなリンカーンは、黒人奴隷を解放し、アメリカの分裂の危機を防いだ偉大な大統領として今でも尊敬されています。
しかし、そんなリンカーンは実はインディアンを迫害し、虐殺していたとも言われています。
祖父がインディアンに襲われて命を落としたというのは関係ないのではないかといわれていますが、もしかしたらトーマスがその話を人間に語っていたのかもしれません。
弁護士として働いていた頃から、玄関はインディアンに対する嫌悪感を表に出していました。
インディアンを排斥する運動をしたことがあったと言われています。
つまり、リンカーンは黒人奴隷を解放した人物でありながらその一方で他のマイノリティーを差別していたとも言えるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
リンカーンはエイブラハムという名前からユダヤ人と考えられることも確かにありますが、実際にそうだったのかもしれませんが証拠がありません。
証拠がない以上、歴史的には「リンカーンはユダヤ人だった」とは言えないのです。