リンカーンは大統領としてどのような功績を残したのでしょうか。
リンカーンと言えばアメリカ合衆国第16代大統領ですが、非常に貧しい家庭に生まれ、自力で勉強して大統領になった人物です。
そんなリンカーンは歴代大統領の中でも最も偉大な大統領として尊敬されていますね。
それならば、リンカーンは一体何が偉大だったのでしょうか。
ここではリンカーンの大統領としての功績について解説します。
奴隷解放宣言を出した
リンカーンと言えば、何よりも奴隷解放宣言を出したことで記憶している人も多いのではないでしょうか。
奴隷解放の父とも呼ばれるリンカーンは、1863年1月、奴隷解放宣言というものを出して奴隷たちを無償で開放するように決めました。
しかし、実際はこの奴隷解放宣言というのは政治的な戦略だったとも言われています。
この頃、南北戦争が激化してフランスやイギリスが南部の味方につこうとしていました。
リンカーン自身は即時奴隷廃止論者ではありませんでしたが、このままでは南北が分裂してしまう、他の大きな国々が南部の味方をしてしまう、奴隷州が広がってしまう、ということを懸念し、奴隷解放宣言を出したと言われています。
南北の分裂を防いだ
日本ではリンカーン大統領は黒人奴隷を解放した大統領として知られていますが、特にアメリカなど、海外ではリンカーンというのは南北の分裂を防いだ大統領として尊敬されています。
南北戦争によって、南部のアメリカはアメリカ連合国として独立しようとしていました。
しかし、リンカーンは奴隷解放宣言等の戦略を図り、南北戦争を沈め、南北の分裂を防いだのです。
この時南北が2つに分かれなかったからこそ今のアメリカがあります。
つまり、今のアメリカがあるということ自体がリンカーン大統領の功績と言えるでしょう。
ゲティスバーグ演説
もう一つリンカーン大統領の功績としてゲティスバーグ演説というものがあります。
これは1863年11月、ペンシルベニア州のゲティスバーグという場所で行われた演説であり、2分足らずの短いものでしたが、「人民の人民による人民のための政治」という表現で有名になりました。
この演説は独立宣言や合衆国憲法に並んで重要な演説だと考えられており、アメリカの首都にあるリンカーンメモリアルの内部にはこの演説が刻み込まれています。
特にこの「人民の人民による人民のための政治」という箇所は日本国憲法にも影響与えており、民主主義の原則を表した、今の世の中にも通じる表現なのです。
まとめ
いかがでしょうか。
リンカン大統領の功績というのはいろいろなものがありますが、特に上記3つが一般的です。
日本では奴隷解放の父として知られていますが、海外では南北を防いだ大統領として尊敬されているという違いも面白いですよね。