アメリカ南北戦争において、リンカーンは一体何をした人なのでしょうか。
リンカーンと言えば、映画にもよく出てくる大統領ですよね。
映画「ナイトミュージアム」にもリンカーンが出てきますから、とりあえず名前だけは聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
このリンカーンという人物はアメリカ合衆国第16代大統領であり、最も偉大な大統領と評価される人です。
それならば、このリンカーンは南北戦争の間一体何をしたのでしょうか。
ここではリンカーンの南北戦争中における業績について解説します。
リンカーンとはどのような人物なのか
そもそも、アメリカ合衆国大統領リンカーンとは一体どのような人物なのでしょうか。
彼自身は豊かな家に生まれたわけでなく、むしろ学問なんて必要ないと考える父親のもとで育ちました。
しかし、父親の再婚相手が教育に熱心であったことにより、彼は学問を続けさせてもらえることになったのです。
自分の力で弁護士に上り詰めた後、彼自身は奴隷市場を見て愕然としました。
同じ人間であるはずの黒人たちが奴隷のように売買されている姿を見てショックを受けたリンカーンは、自分が大統領になったら奴隷制度廃止すると考えるようになったのです。
南北戦争とは
1860年代に入り、アメリカ国内では南北戦争が勃発しました。
当時、アメリカの北部は工業が盛んであり、南部では農業が盛んだったのです。
特に南部はプランテーションが広がっており、そこでは奴隷の力が必要とされていました。
プランテーションはとても広大で、奴隷の力によってまかなわれていたのです。
そのため北部は奴隷を解放するべきだと考えていましたが、南部はどれを必要としていました。
その考え方が合わず、南北戦争が起こったのです。南部は北部から独立してアメリカ合衆国連合という国を作ろうとしていました。
1863年の奴隷解放宣言
リンカーンの業績は何かと言われると、それはやはり1863年の奴隷解放宣言でしょう。
この奴隷解放宣言が出されたことにより、黒人たちは奴隷という身分ではなくなりました。
ただし、この奴隷解放宣言は人道的に出されたものではなく、どちらかというと政治戦略として出されたものだと言われています。
というのは、先ほども述べた通り南北戦争は南部が北部から独立しようとしたものでした。
そして他の国々も南部や北部を応援しようとしていたのです。
しかし奴隷解放宣言を出して南北の分断を避けたことにより、奴隷解放という問題が国内の問題となりました。
それによって他の国が干渉できなくなったのです。
その結果、リンカーンは南北の分断を防いだ大統領として尊敬されるようになったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
アメリカの首都、ワシントンにはリンカーンメモリアルというものが作られるほど、リンカーンは今でもアメリカ人に尊敬されています。
黒人奴隷を解放した大統領として、そしてアメリカを統一した大統領として、とても偉大な人物なのです。