最も有名なリンカーンの演説場所とは一体どこでしょうか。
アメリカの大統領は就任演説から始まり、離任演説に至るまで様々な演説を行います。
その場所はワシントンDCということもありますし様々な場所が考えられます。
そんな中でも有名なリンカーンの演説場所というのは一体どこなのでしょうか。
ここではリンカーンの演説場所について解説します。
ペンシルベニア州のゲティスバーグ
リンカーンと聞けば、「人民の人民による人民のための政治」という言葉を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
この文言は1863年11月19日、ペンシルベニア州のゲティスバーグという場所で行われた演説から来たものです。
ここは南北戦争に於いて激しい戦いが行われた場所であり、その場所でリンカーンがゲティスバーグ演説というものを行いました。
南北戦争においては決戦の場となっており、南北戦争最大の激戦地となった場所でもあります。
ゲティスバーグ演説とは
そんな演説場所において、リンカーンは短いスピーチを依頼されたのです。
時間にして2分ほどしかないものでしたが、その演説は非常に適切なものであり、人々の心を揺さぶりました。
また大統領演説の中でも重要なものと考えられており、アメリカ独立宣言や合衆国憲法と同じように扱われている背景もあります。
この時代はまだまだマイクがありませんでしたから、リンカーンの演説が始まってもカメラマンたちがそれに気づかず、リンカーンが演説をしている最中の写真はほとんどないと考えられています。
日本国憲法にも影響を与えた!?
そんなリンカーンの有名なゲティスバーグ演説は日本国憲法にも影響与えたと考えられています。
そもそも「人民の人民による人民のための政治」という言葉は民主主義の原則を表したものですが、日本国憲法にも「そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使しその福利は国民がこれを享受する」という表現がありますよね。
これはゲティスバーグ演説から来たものであると考えられています。
まとめ
いかがでしょうか。
リンカーンの有名な演説場所はペンシルベニア州のゲティスバーグという場所になります。
大統領なんだからワシントンでしか演説をしないのかというと、そういうことでもないんですね。
ちなみにそんなゲティスバーグは1826年に建てられたアメリカ最古のルーター派の神学校や1832年に建てられたゲティスバーグ大学などが集まっています。